
具体例2 輸入企業による通貨オプションの利用例
ドルコール、円プット
1ヶ月後に商品の受渡代金として100万ドル支払い予定のB社の場合
現在の為替相場 1ドル=117円−−−1ヶ月後のドル高円安(支払うべき円価が増えてしまう)を回避したい
1ヶ月先に1ドル=118円でドルを買う権利(1Month 118円 ドルコール、円プット)を50銭で100万ドル分購入する。(0.50円x100万ドル=50万円、支払い)
| 1ヶ月後 | オプ ション |
ドル売り | コスト | 結果 | オプション なしの場合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 120円の場合 | 行使 | 行使相手から購入、 11,800万円 |
-50万円 | 11,850万円 | 12,000万円 |
| 118円 | 放棄 | 市場で購入、 11,800万円 |
-50万円 | 11,850万円 | 11,800万円 |
| 116円 | 放棄 | 市場で購入、 11,600万円 |
-50万円 | 11,650万円 | 11,600万円 |
| 114円 | 放棄 | 市場で購入、 11,400万円 |
-50万円 | 11,450万円 | 11,400万円 |
| 112円 | 放棄 | 市場で購入、 11,200万円 |
-50万円 | 11,250万円 | 11,200万円 |
この場合オプションの買い手(B社)は、ドル安円高のメリットを享受しながら、ドル高円安の時は最低でも100万ドルで手当てできるを保証を得たことになります。
ドルプット、円コール
前述のB社の場合
1ヶ月先に115円でドルを売る権利(1Month 115円 ドルプット、円コール)を50銭で100万ドル分売却する。(0.50円x100万ドル=50万円、受け取り)
| 1ヶ月後 | オプション | ドル売り | コスト | 結果 | オプション なしの場合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 120円の場合 | 買い手が放棄 | 市場で購入、 12,000万円 |
+50万円 | 11,950万円 | 12,000万円 |
| 118円 | 買い手が放棄 | 市場で購入、 11,800万円 |
+50万円 | 11,750万円 | 11,800万円 |
| 116円 | 買い手が放棄 | 市場で購入、 11,600万円 |
+50万円 | 11,550万円 | 11,600万円 |
| 114円 | 買い手が行使 | ドル受け渡し、 11,500万円 |
+50万円 | 11,450万円 | 11,400万円 |
| 112円 | 買い手が行使 | ドル受け渡し、 11,500万円 |
+50万円 | 11,450万円 | 11,200万円 |
この場合オプションの売り手(B社)は、受け取るオプション料を収益とすることができるが、ドル安円高の時はそのメリットを享受できない。またドル高円安の時は、オプションなしの時と同様に為替変動リスクを被ります。
プット、コールの組み合わせ、ゼロコストオプション
利用例の1と2を組み合わせた方法です。
前述の B社「利用例1」のオプションを購入し、同時に「利用例2」のオプションを売却します。
この方法によりオプション料の支払いと受け取りが(50万円づつ)が相殺されます。しかしオプションの効果は存在します。この方法は「具体例1、利用例3」と同様のゼロコストオプションです。
| 1ヶ月後 | オプション 利用例1 利用例2 |
ドル売り | コスト | 結果 | オプション なしの場合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 120円の場合 | 1.行使 2.放棄 |
1の相手から購入 11,800万円 |
±0円 | 11,800万円 | 12,000万円 |
| 118円 | 1.放棄 2.放棄 |
市場で購入 11,800万円 |
±0円 | 11,800万円 | 11,800万円 |
| 116円 | 1.放棄 2.放棄 |
市場で購入 11,600万円 |
±0円 | 11,600万円 | 11,600万円 |
| 114円 | 1.放棄 2.行使 |
2の相手から購入 11,500万円 |
±0円 | 11,500万円 | 11,400万円 |
| 112円 | 1.放棄 2.行使 |
1の相手に売り 11,500万円 |
±0円 | 11,500万円 | 11,200万円 |
B社は為替相場がどんなにドル高円安になっても、最高118円まででドルを手当てできる保証を得ます。反面ドル安円高になった場合、最低でも115円でドルを買わねばならず、ドル安円高のメリットは享受できません。
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