
発生条件付きオプション
消滅条件付きとは逆に、オプション取引締結後、スポットが 条件レート(トリガー) に達した時、初めてそのオプションの効力が発生するという条件を持った物です。(購入者の権利が発生する)
トリガーをどちらの相場方向に設定するかで、以下の二種類に大別されます。
リバースノックインオプション(Reverce Knock-In Option)
トリガーは、そのオプションの価値が増加する方向に設定されたもので、オプションの発生確率と行使確率は比例関係にあります。発生条件がつく分、バニラオプションよりオプション料は若干安くなりますが、その差は比較的わずかです。
輸出企業(ドル売りサイド)によるリバースノックインオプションの利用例
トリガーがオプション価値増加の方向に設定された、発生条件付きオプション
| 想定条件: | 直物(スポット)、115円 | 6ヶ月先物為替水準、112円 |
|---|---|---|
| オプション: | 円コールドルプット 期間6ヶ月 |
ストライク、112.00 リバースノックイントリガー、108.00 |
| . | オプション料、3.40\/$ | (通常のオプション料、3.47\/$) |
上記条件のオプションを購入した場合。
オプション期間中に、スポットが108円まで下落しなかった場合
オプションの購入者の権利は発生しないまま終了しますが、ドル債権は最低でも108.01円の実勢レートで円転が可能です。
オプション期間中に、スポットが108円まで下落した場合
オプションが発生し、行使日を迎えます。
行使日にスポットが112円よりドル安円高
オプションを行使、112円で円転
行使日にスポットが112円よりドル高円安
オプションを放棄、実勢レートで円転
以上のコストが3.40円/ドルです。
円転の最低為替レートが確定し、かつドル高のメリットも享受でき、バニラオプションよりは割安となります。
ノックインオプション(Knock-In Option)
トリガーがそのオプションの価値が減価する方向に設定されたもので、オプションの発生確率と行使確率は相反関係にあり、その分オプション料は非常に安くなります。
輸出企業(ドル売りサイド)によるノックインオプションの利用例
トリガーがオプション価値減価の方向に設定された、発生条件付きオプション
| 想定条件: | 直物(スポット)、115円 | 6ヶ月先物為替水準、112円 |
|---|---|---|
| オプション: | 円コールドルプット 期間6ヶ月 |
ストライク、114.00 リバースノックイントリガー、120.00 |
| . | オプション料、0.65\/$ | (通常のオプション料、4.60\/$) |
上記条件のオプションを購入した場合。
オプション期間中に、スポットが120円まで上昇しなかった場合
オプションの購入者の権利は発生しないまま終了し、かつオプション締結後スポットが一方向にドル安に動いた場合、ドル債権は未ヘッジ状態です。
オプション期間中に、スポットが120円まで上昇した場合
オプションが発生し、行使日を迎えます。
行使日にスポットが114円よりドル安円高
オプションを行使、114円で円転
行使日にスポットが114円よりドル高円安
オプションを放棄、実勢レートで円転
以上のコストが0.65円/ドルです。オプション料は非常に安く押さえられますが、ヘッジ目的としてのノックインオプション単体の購入にはあまり妙味がありません。

